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Ancient Treeさんにインタビュー

卒業起業インタビュー#1

Ancient Tree 岡本 稔氏インタビュー

今回は滋賀県立草津SOHOビジネスオフィスに入居されていました

株式会社Ancient Treeの岡本様にお話をお聞きしました。

 

現在入居を検討されている方、入居している方の参考になればと思います。

1.草津SOHOに入居されていた期間を教えてください。

2008年の3月から2011年の2月までの3年間でした。

2.入居したきっかけを教えてください。

実は草津SOHOビジネスオフィスは2回目のオフィスで1回目は大津市の龍谷大学のオフィスに入っていました。

 

2005年にAncient Treeを設立したのですが、最初の起業時に滋賀県の法務局で前例のない事業目的は受け付けられないなど、審査が厳しかった印象があったため、やむを得ず実家の京都で法人登記をしました。

その後、草津SOHOビジネスオフィスに入居するときは本店の移転でしたので、簡単な手続きでした。

 

きっかけは、たまたまエルティ932に立ち寄った時に見つけたのですが、当初はかなり先進的な施設という印象を強く持ちました。

 

大手企業様との取引が中心だったため信用の面からもオフィスが必要だったのですが、県立のインキュベーション施設ということで入居するには最適でした。

 

草津SOHOビジネスオフィスは駅前で東京や関西一円からもアクセスが良く、打ち合わせ等で人数が多い時には会議室が利用できたのは相当に便利でした。

 

実際に入居してからは経営革新計画の承認を得ることができ、補助金や、事業計画の策定それに信用の面でもとても助かりました。

当時はIT関連の入居企業が少なかったためコラボ等はあまりできませんでしたが、逆に様々な業種の方とネットワークができました。今でもフェイスブックで繋がっている人もいらっしゃいます。

3.入居される前はどんなお仕事をされていたのですか?

大学院を出てすぐに情報サービス大手の企業に就職し、社内基幹システムの再構築を任されましたが、様々な違和感から半年で辞めてしまいました。退職後すぐにゲーム会社に転職し、小学生の頃から好きだったゲームの世界に入りました。

 

健康にもとても興味があったため、その後ゲームと健康の融合を目指し1度目の起業をしました。体感アクションや健康系のゲーム開発に携わりましたが、ゲームのノウハウしか持たない自分に限界を感じていました。

ちょうどその頃、偶然私のホームページが大手ヘルスケア企業のヘッドハンターの目にとまり、結果その会社に転職し本格的にヘルスケア分野を極めようと修行を始めました。

 

ヘルスケア企業では、某大学医学部や人工知能のエキスパートの教授らとの共同研究で白血病のタイプ診断支援システムを独自のAIアルゴリズムで開発し、血液専門医と遜色のない診断精度を到達しました。

 

他にも、血圧や体脂肪などを測定し設問に答えると健康アドバイスレポートが出力される健康キヨスク端末を開発し、大手ドラッグストアに採用され数十万人が利用するまでになりました。

4.現在のAncient Treeではどのような商品を開発(販売)されているのですか?

『医療やヘルスケアの現場を「感動」の生まれる場所に!』を理念に、独自のAIアルゴリズムを構築、特許取得を果たし健診や健康経営など予防医療分野でコアとなるAI解析エンジン「HelpU」を開発しました。大手ヘルスケア企業へのライセンス販売や大手医薬品卸企業と提携して販売を進めています。健康診断の検査結果や生活習慣の質問に答えていただくとAIが検査値や生活状況から身体状況を総合的に解析し、人それぞれ異なる身体特徴を学習し、その人だけに絞り込んだ現在・未来の発症リスクや予防のために取り組むべき行動と目標をオーダーメイドで提案します。

 

5.草津SOHOビジネスオフィスの魅力はなんですか?

そうですね、県の施設ということで補助金や起業セミナー、イベントなど、草津SOHOビジネスオフィスを中心にして起業活動を続けていくために必要な様々な情報やサービスにすぐにアクセスできるところです。当時は3分間プレゼン大会など異業種の方とも交流が出来ました。

 

特に常駐されているIM(インキュベーションマネージャー)さんとは毎日顔を合わして相談できる環境なので、補助金や助成金の紹介、銀行や税理士さんの紹介などはとても役に立ちました。

現在でもその時の税理士さんにお願いしています。

これも草津SOHOビジネスオフィスに入居できたからこそだと感謝しています。起業を目指す方には絶好の施設と思いますよ。

6.今後の展開はどのようにお考えですか?

今後は薬局・クリニック(健診機関,人間ドック)・病院(健診部門)・企業健康保険組合・ヘルスケア専門家に向け、特許取得のAI健康予測をベースにゲーミフィケーションを最大限に活用した、それぞれのお客さまとの関係性を強化し、お客さまの自然な健康行動を巻き起こす自動化ITプラットフォームを提供していきます。


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パーソナル健康サポートサービス ヘルプユー Help U
HelpUチラシ .pdf
PDFファイル 789.9 KB

提供資料:https://help-u.jp

岡本様、ありがとうございました。

防音室へと変化したミーティングルームAには驚いている様子でしたが

今後も利用可能ですので、滋賀県立草津SOHOビジネスオフィスでお待ちしています。